柚子胡椒屋が作る梅干し

大変人気を頂きました柚子胡椒。その柚子胡椒屋が作る梅干しとは一体どんな梅干しなのか。実は柚子胡椒が例年出荷が増加し続ける一方で、伍代長谷部は梅干しを作っていました。ずっと昔からです。皆さまには手順や認識をゆっくり時間をかけて柚子胡椒をご愛顧頂きたかった為、これまで一切情報すら出す事はありませんでした。実は柚子胡椒を作る頑固職人でありながら、梅干しも同じく裏側として存在していたと、皆様には認識頂けると幸いです。 (他にどんな商品を作っていますか?柚子胡椒以外にも取扱い商品はありますか?とご質問・お問い合わせは多く頂いておりましたが、その時には名言出来ませんでした事、お許しください。)

柚子胡椒にこだわるように、梅干しにも相当にこだわる。「焼酎仕込」

梅干しに焼酎仕込みというのは大変珍しい逸品です。イメージは「焼酎漬け」の方が良いかもしれません。ブランデーのお酒のチョコレートがありますが、焼酎の梅干しです。(ただし、焼酎の味はしません)そして、味について。柚子胡椒の場合、皆様ご存知のように大変味の強いインパクトを感じて頂いていると思います。そんな私たちが梅干しを作ったらどんな事にこだわると思われますか?そうです。またしても味を引き出します。梅干し本来の味、それは「酸っぱい」です。紀州南高梅に蜂蜜を付けて甘く仕上げる方法が近年はありますが、日本の長い歴史の中で、塩分を取る必要があった栄養を、梅から取る為に作られたのが本来の梅干しの姿です。梅干しの品種も南高梅があたかも高級品のように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、南高梅とは梅の品種の一つです。当店の梅の品種は1大品種の豊後梅。塩分8%で比較的控えめです。

黒田官兵衛が作らせた梅の木、それは私たち生産の地朝倉です。

黒田官兵衛は、九州へ滞在の頃、筑前というエリアにおりました。そして部下にこう言ったのです。「屋敷と米は与えるから、庭に梅の木を植えよ。梅干をつくつておかずにすればよい」黒田官兵衛達が植えた筑前という地には梅の木が広がりました。その筑前という土地が、まさに今の朝倉、私たちが梅をずっと昔から育てていたエリアです。他にも近くには太宰府天満宮という全国でも有名な神社があります。その神社をまつっているのは藤原道真公。歴史に鋭い方は驚かれたと思います。藤原の道真公は、大変梅を愛する方で、この筑前へ晩年訪れた際も梅の木を植えたと言います。私たちが育てている梅は、実は歴史に名のあるゆかりの地なのです。この歴史と梅とは福岡は紀州よりはるか昔より縁があり、盛んに生産されています。

由緒ある梅干しの食し方

当店の梅干しは、破れているものもあります。破れたものがダメという認識自体不思議な事で、当店はそれらも含みます。計3か月分(1か月分×1瓶)の目安としており、1か月ごとに開封してお召し上がりください。品質にこだわりたかった為、一つに大きくまとめず、空気とのふれあいが極力少なくて済むよう、小分け包装にしています。